スズキ、二条城来城者の移動手段としてセニアカーの試験運用実施

スズキ株式会社(以下、スズキ)は、元離宮二条城(以下、二条城)内における来城者の移動手段の提案として、セニアカーの試験運用を3月6日~19日に実施する。3月6日付のプレスリリースで明かした。

スズキは、年間200万人以上が訪れている二条城において、長時間歩くことが難しい人でも広い城内を満喫してほしいとかねてより思案していたという。現在は、介助者の補助が必要な電動アシスト機能付き車いすの貸し出しを行っている。今回の試験運用では、既存の車いすにくわわる新たな選択肢としてセニアカーを試験運用することで、その効果を検証する。

セニアカーは、徒歩や自転車での外出が難しい高齢者に主に利用してもらっているハンドル形電動車いすで、砂利道の城内も移動することができる。スズキは、今回試験運用に使用するセニアカーに、世界遺産・二条城の歴史ある文化と景観に調和する特別なカラーリングを施して寄贈する。

なお、同社は、二条城における試験運用を通して、ユーザー視点の多様なモビリティとサービス開発に取り組むことを紹介する。同時に、今後の各地への展開を見込んださらなる広がりに結びつけていくと述べている。

セニアカー背面
(特別カラーリング)

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