松山英樹「やることは定まってきた」 メジャーシーズン到来前に黒宮コーチ合流

いざ、第5のメジャーへ(撮影/桂川洋一)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報(7日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)

「アーノルド・パーマー招待」で決勝ラウンド進出を逃した金曜日(3日)の午後、松山英樹は「そのまま練習に行きました」という。試合会場と米国の自宅は目と鼻の先。PGAツアーで実に7年ぶりの2試合連続の予選落ちという結果を悔やんだのもさることながら、いち早く“次”に向かいたいと思う理由もありそうだった。

黒宮幹仁コーチのチェックを受けながら練習(撮影/桂川洋一)

大会初日のラウンド中、日本から渡米してきた黒宮幹仁コーチがチームに合流した。指導する岩崎亜久竜や畑岡奈紗、稲見萌寧らに続いて、松山がアドバイスを受けるようになったのが昨秋のこと。気鋭の指導者とは学生時代にしのぎを削った同世代の仲でもある。

学生時代はともにプロを目指した同い年のゴルファー(撮影/桂川洋一)

“仕事がなくなった”前週末の手応えは、第5のメジャーを前に「土曜日、日曜日でだいぶやることが定まってきた気がする。どうやったらできるか考え中」という言葉で表された。開幕3日前の6日(月)、チームはオーランドの自宅から車で2時間強の距離を走り、TPCソーグラスに入るなり練習を開始した。この7日(火)はドライビングレンジで打ち込んだ後、午後からアウト9ホールで練習ラウンド。松山は黒宮コーチを「ジュニアの頃から(自分のプレーを)知っている」と頼り、ショット、パットのたびに会話を重ねた。

パッティングも細かく手を入れていく(撮影/桂川洋一)

「良いときと、悪いとき(にどうなっているか)を把握しながら。首への負担を減らすために、どうすればいいかというのも話しながらやっている」。懸案事項である首の故障についても「悪くはなっていない。痛みが出なくて良かった」と、まずは胸をなでおろした。少なくともこの日までは練習時間を制限する様子はない。

爽快(撮影/桂川洋一)

昨年は初日の朝に首から肩甲骨にかけての痛みが強くなり、スタート前に棄権を決めた大会でもある。「今年はラフが深そうなので、ティショットを曲げると大変。グリーン周りからスピードが出ている。ラフにさえ入らなければ、面白いんじゃないかなと思います」と第1打の重要性を改めて確認。あす8日(水)はインコースをチェックするとみられる。

メジャーシーズンの到来前に新コーチとの共同作業が本格化。「結果と、自分が思い通りの球が打てるかどうか。そこに対して時間はかかると思いますけど、マスターズまでは時間がない。良い結果を出していきたいなと思います」。頭には1カ月後のオーガスタの風景もある。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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