2月の倒産、25%増の577件 物価高、人手不足色濃く

東京スカイツリー周辺

 東京商工リサーチが8日発表した2月の全国企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同月比25.7%増の577件と11カ月連続で増えた。倒産は全て中小企業で、新型コロナウイルス禍からの経済活動が本格的に再開し、物価高や人手不足の影響が色濃く出た。

 負債総額は36.0%増の965億8千万円。新型コロナ関連の倒産は57.2%増の228件だった。新型コロナ禍で政府が導入した実質無利子無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化し、経営再建を断念するケースが目立ってきた。

 原材料や輸送費、光熱費などの物価高が響いた倒産は約3.7倍の41件だった。

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