JR東日本が、赤字が続く千葉県の久留里線の一部区間について、バス転換も視野に自治体に協議を打診する方針を固めたことが8日、分かった。JR東が利用者の少ない地方路線の収支を公開して以降、不採算を理由にバス転換に向けて協議を提案するのは今回が初めて。今後、収益が厳しい他の路線でも同様の動きが出てくる可能性がある。
久留里線は千葉県の房総半島を走る32.2キロの路線。昨年11月に公表された2021年度の収支では、久留里―上総亀山間で営業費用が2億8100万円かかる一方、運輸収入はわずか100万円と全ての区間で最も収入が少なかった。