
「AYA(アヤ)世代」と呼ばれる15~39歳のがん患者の支援策を考えるシンポジウムが、岐阜市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスであった。子どもたちへのがん教育や長期入院した子どもたちの復学支援などをテーマに話し合った。
岐阜大病院や岐阜市民病院などでつくる団体が開いた。AYA世代は進学や就職、結婚など多くのイベントがある一方で、闘病生活など悩みも多い。支援について考える「AYA WEEK」が4日から12日まで全国で展開されており、シンポジウムはその一環。
シンポジウムでは、岐阜大病院小児科医師の小関道夫さんが学校で行うがん教育の重要性について講演。▽不確かな情報に惑わされない▽予防法を知る▽がん検診率の向上につながる―などの利点を挙げ、「がんを学ぶことでその後の人生が豊かになる」と強調した。がん教育の模擬授業も行った。約60人が参加した。