WHO、葛西氏を解任 人種差別発言で内部告発

WHO西太平洋地域事務局長を解任された葛西健氏

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は8日、職員らへの人種差別的な発言などがあったとして内部告発された葛西健・西太平洋地域事務局長を解任したと発表した。詳細を明らかにしていないが、調査の結果「不適切な行為が見つかった」としている。

 内部告発はAP通信が昨年1月に報じた。会議などで葛西氏から人種差別的な発言や出身国を理由にした攻撃的な発言があり、多くの職員の離職を招いたと訴えたという。

 葛西氏は昨年2月、共同通信に対し「部下に厳しく接したことは事実だが、特定の国籍の人を攻撃していたとの指摘は受け入れられない」と反論していた。

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