弾薬共同購入に1440億円提案 EU、基金からウクライナ向け

EUのボレル外交安全保障上級代表(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は8日、スウェーデン・ストックホルムで開かれた非公式のEU国防相会合で、ウクライナ向け弾薬の共同購入などのため10億ユーロ(約1440億円)の支出を提案した。

 「欧州平和ファシリティ」と呼ばれる基金から資金調達する。ボレル氏は記者会見で「協力すればコストも抑えられ、納期も短縮できる」と指摘。ブリュッセルで20日に開かれるEU外相理事会までに、迅速に弾薬を供与するための計画で合意したいと述べた。

 一方、ウクライナ側は8日、EUに対し防空システムのほか100万発の弾薬を迅速に供与するよう求めた。

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