西行法師 講演会やクイズで学ぼう 12日、玉野・渋川海岸でまつり

渋川海岸にある西行法師像とまつりのチラシ

 平安時代末期に玉野市渋川の渋川海岸に立ち寄り歌を詠んだとされる歌人・西行法師(1118~90年)を顕彰する「西行まつり」(同市観光協会主催、渋川観光協会など共催)が12日、同海岸一帯で開かれる。4年ぶりに本格的なイベントが再開され、短歌の公募賞「第10回西行賞」の表彰式も行われる。

 海岸沿いの渋川カブーロ浜茶屋で午前11時にオープニング。同市出身の絵巻作家・正子公也さん(東京都)がまつりのために描き下ろした西行法師画を公開し、西行研究者の橋本美香・川崎医療福祉大教授が西行の人物像をテーマに講演する。

 屋外には記念撮影用に西行の等身大パネルや、こたつに入り瀬戸内海の景色をじっくりと味わう「渋川砂浜こたつ」を設置。西行や渋川にちなんだ問題に答え全問正解者に先着順でプレゼントがあるクイズラリーもある。

 まつりは新型コロナウイルス禍で2020、21年と連続で中止され、昨年は従来のまつりに代えて西行ゆかりのスポットを巡るデジタルクイズラリーを実施。同市観光協会は「遊びながら楽しく西行について学んで」と呼びかける。

 午後3時まで。渋川観光駐車場(有料)が利用できる。問い合わせは同市観光協会(0863―21―3486、水曜定休)。

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