【京都のレア土産】これがどら焼?買えるのは毎月3日間だけ!笹屋伊織「代表銘菓どら焼」

京都で毎月3日間しか買えない幻のどら焼があるのを知っていますか? 笹屋伊織の「代表銘菓どら焼」は、毎月20日、21日、22日しか販売されていません。3日間しか販売されないというのも驚きですが、実際のどら焼を見ると「これがどら焼!?」と言いたくなる不思議なお菓子なんです。今回はそんな幻のどら焼を実食ルポで紹介します。

笹屋伊織「代表銘菓どら焼」とは?

先日京都駅でお土産を物色していたところ、笹屋伊織「代表銘菓どら焼」が3日間限定販売されているのを偶然見かけて即買いしました。もともと一般販売はされておらず、弘法大師ゆかりの東寺にだけ納めていたというどら焼なのだそう。

そのおいしさが町中に広まったものの、手間がかかるゆえ大量に作ることができず、弘法大師の月命日である「弘法さん」に合わせて、毎月21日にのみ販売することになったのだとか。1975年からは、販売期間が毎月20、21、22日の3日間に延長されて現在に至ります。

「どら焼」と聞くと、多くの人は ふっくらとした円盤状の生地に、小豆餡が挟まれたものを想像するのではないかと思います。笹屋伊織の「代表銘菓どら焼」は、一般的なそれとは異なる形状。「これがどら焼?」と思わず口から出てしまうような形をしています。

これは、棒状にした餡を薄皮でくるくると包むことで円柱型に仕上がっているから。羊羹の次に古い棹菓子(さおがし)と言われているそうですよ(棹菓子とは棒状、棹形のお菓子のこと)。

江戸時代末期、京都・東寺のお坊さんから「副食となる菓子を作ってほしい」との依頼を受けた五代目当主・笹屋伊兵衛が、鉄板の代わりにお寺の銅鑼(どら)の上で焼いたことから「どら焼」と名付けられたそう。お坊さんの副食として作られたお菓子なので、動物性食品を摂らないお坊さんのために卵は使われていません。

どこで買える?

京都駅のお土産屋ショップ、JR京都伊勢丹などでも販売されているのを見かけました。大きなPOPとともに目立つ場所に置かれているので、見つけやすいです。縦長の、深い赤色パッケージが目印。価格は1本 税込1,728円で、日持ちは製造日から7日です。

笹屋伊織のオンラインショップで通販も可能です。通常期は、19・20・21・22日に届くように予約販売がされているそう。予約の締め切りなど詳しくは、サイトをご確認ください。

どんな味?

赤い包装紙を開けると、裏面には「代表銘菓どら焼」についてや食べ方の説明が書かれています。どら焼は、昔から抗菌作用があることで食材を包むのに利用されていた竹の皮に包まれており、竹の皮の上からカットしていただくようです。

竹の皮に包まれているのが、雰囲気あっていいですね。カットすると包丁に餡が付くので、1カットごとに刃を拭きながらカットしました。竹の皮ごとカットすることで手が汚れません。いただく際は竹の皮をはがします。

餡は、年輪のように巻かれた薄皮に包まれています。いただくともちもちとした食感で、口の中でかなりの存在感。餡の甘さは控えめです。今まで食べたことがあるようでない素朴な味わい。お坊さんってこういうお菓子を食べていたのか……と思いを馳せつついただきました。

公式サイトによると、常温でそのままいただくほかに、電子レンジなどで温める、オーブントースターなどで焼く、天ぷらにして揚げる、冷やす、などの食べ方も紹介されています。焼いたり揚げる場合は、竹の皮は外し、2センチ程度の輪切りがよいそう。

笹屋伊織の「代表銘菓どら焼」は、3日間しか買えないレアな和菓子。一般的などら焼とは異なる形状からも、話のネタになる珍しい京都土産です。

代表銘菓 どら焼

価格:1,728円(税込)

販売期間:毎月20・21・22日

日持ち:製造より7日

公式サイト:https://www.sasayaiori.com/

オンラインショップ商品ページ:https://www.sasayaiori.com/shop/products/p-103/

[All Photos by Chika]

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