WBC開幕 オランダがキューバを破る パナマは12得点で大会初勝利

日本時間3月8日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕し、台湾開催のプールAで2試合が行われた。今大会の開幕戦となった試合では、オランダが1対1の同点で迎えた6回裏に3点を勝ち越し、キューバに4対2で勝利。始球式に元ヤンキースの守護神マリアーノ・リベラが登場したパナマ対チャイニーズ・タイペイの試合では、パナマ打線がチャイニーズ・タイペイ投手陣に14安打12得点の猛攻を浴びせ、12対5で勝利して大会初勝利を挙げた。日本時間3月9日からはプールBの戦いもスタートする。

キューバがジャリエル・ロドリゲス、オランダがトム・デブロックの先発で始まった今大会の開幕戦は、初回に一死満塁のチャンスで無得点に終わったキューバが2回表二死1塁からヤディル・ムヒカのタイムリー二塁打で1点を先制。オランダは3回裏二死2塁からディディ・グレゴリアスのタイムリーで同点に追いついた。試合はそのまま6回裏を迎え、オランダは無死1・2塁からウラディミール・バレンティンが空振り三振に倒れたものの、続くジョシュ・パラシオスが勝ち越しタイムリー。さらに二死2・3塁からチャドウィック・トロンプにもタイムリーが飛び出し、リードを3点に広げた。7回表にキューバが1点を返したが、オランダが4対2で逃げ切り。キューバ打線をわずか3安打に封じたオランダ投手陣の頑張りが目立った。

パナマがウンベルト・メヒア、チャイニーズ・タイペイが胡智為(フー・ジーウェイ)を先発に立てた一戦は、4回表にパナマがルイス・カスティーヨのタイムリーなどで一挙5点を先制。張育成(チャン・ユーチェン)のタイムリーで1点を返された直後の6回表にはジョナサン・アラウズのタイムリーなどで大量6点を追加し、10点差をつけた。その後、チャイニーズ・タイペイが呉念庭の今大会1号となる2ランなどで反撃したため、コールドゲームにはならなかったものの、12対5でパナマが快勝。2006年の第1回大会は3連敗、2009年の第2回大会は2連敗でいずれも1次ラウンドで敗退し、過去2大会は予選落ちしていたパナマだが、3大会ぶり3度目となる出場、大会通算6試合目にして記念すべき大会初勝利をマークした。なお、この試合ではパナマの右翼手カスティーヨが右中間への大飛球を好捕。メジャーリーグ公式サイトは「今大会最高のプレーになるかもしれない」と伝えている。

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