ヤンマーの自律型ロボット「YV01」、フランスのブドウ園市場へ導入。すでにフル生産へ

YV01は、フランスのヤンマーグループ会社である「Yanmar Vineyard Solutions SAS」から販売される。

YANMAR Spraying robot trailer

ヤンマーの技術力とシャンパーニュ委員会(CIVC)の長年の経験を活かして開発されたYV01。シャンパーニュ地方で行われたフィールドテストでは、栽培者の収益性とオペレータの安全性が向上したことを確認。同ロボットを活用して、ますます厳しくなる環境要件に対処しながら、労働力不足といった課題解決へ貢献するとしている。

YV01は、あらゆる気象条件の中、急な斜面や狭いブドウ園の路地を簡単に移動できる。高度な散布技術を利用して、噴霧液がブドウの木に正確に散布されるようにし、環境への影響を最小限に抑える。コンパクトで軽量な機体ながら、最大45%の傾斜をナビゲートでき、泥だらけの状態でも走行できる。

機体は小型トラックまたはトレーラーで簡単に輸送可能。オペレーターはリモコンを介して散布作業の様子や安全面をリモートで監視できる。また、従来の散布機よりはるかに静かな点もオペレーターから高く評価されているという。

「Yanmar Vineyard Solutions SAS」は、シャンパーニュとワインの生産地域の中心地、フランスのエペルネーで設立された。同社は、今後もYV01のブドウ園市場への導入に注力していくとのこと。

▶︎ヤンマー

© 株式会社プロニュース