元校長の再審認めず 最高裁が特別抗告棄却 静岡・旧天竜林業高 調査書めぐる贈収賄事件

旧天竜林業高校(浜松市天竜区)の元校長が調査書を改ざんしたとして有罪判決を受け、裁判のやり直しを求めている問題で、最高裁判所は3月6日付で元校長の特別抗告を棄却し、再審を認めない判断を決定しました。

旧天竜林業高校の元校長は2006年、大学の推薦入試に関わる生徒の調査書を改ざんした見返りに、生徒の親である当時の元天竜市長から現金20万円を受け取ったとして、加重収賄などの罪で有罪判決を受けました。

元校長は無実を訴え、2014年に再審請求を開始。2021年に東京高裁から受けた棄却決定を不服として、最高裁に特別抗告を申し立てていました。

しかし、3月6日付で最高裁は元校長の特別抗告を棄却する決定をしたということです。これで元校長の再審開始を認めない判断が確定しましたが、元校長や支援団体などは第2次再審請求を行う方針を示しています。

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