【WBC】吉田正尚をMLB公式番組が大絶賛 「日本人選手の”土台”の上に個性がある」

侍ジャパンに合流中の吉田正尚 @Getty Images

第5回ワールド・ベールボール・クラシック(WBC)が3月8日に開幕した。

過去2度の優勝の後、直近2大会は準決勝で敗退している侍ジャパン。今大会のメンバーにはメジャーリーグで活躍するエンゼルスの大谷翔平やパドレスのダルビッシュ有たちが招集され、史上最強との呼び声も高い。

そういった中でアメリカで評価されているのが、レッドソックスの野手、吉田正尚だ。日本人選手ならではの選球眼の良さに加え、チャンスにも強い安打力という吉田の「個性」についてMLB公式番組「MLB.network」が高評価している。

【動画】アメリカ国内で佐々木朗希・吉田正尚の評価とは?

WBCの各国代表を紹介する番組で、まず日本の投手陣について軽く紹介。千葉ロッテで昨季17イニング連続無失点を記録した佐々木朗希に注目、とした。解説者が司会者に対し「近いうちにメジャーで見ることになる」「メモしておくべき」という"推し"っぷり。

一方、野手陣では吉田について、まるで彼がメーンテーマであるかのような熱いトークが展開された。

ーー吉田がどのような活躍を見せることができると予想していますか。

「MLBに来るほとんどの日本人選手と同様にいいパフォーマンスを見せてくれると思います。日本人選手は全般的にストライクゾーンの見極めが上手いですね」

ストライクとボールの見極めの上手さ。それがこの後の話にも続く「アメリカの見る日本人選手像」だ。その先に吉田ならではの個性があるという。

「私の考えでは、吉田に他の選手とは違う基準があるとすれば、彼はボールを遠くに飛ばす能力を持っているということです。ストライクゾーンの見極めに関して非常に素晴らしい能力を持っている上に、遠くに飛ばせる。しかも、チャンスにはうまく安打を放てる選手でもあります」

さらに絶賛は続く。

「しかし、バッティングだけを見せる選手だと思わないでほしいです。 このようにハイライト映像で見ると、彼が持っているパワーを確認することができますが、パワーだけと思ってはいけません。 オリックスで吉田とともにプレーしたことのある元チームメートのアダム・ジョーンズと話したことがありますが、興味深いのはすでに彼のことを『フアン・ソト級』の選手だと評価していました。 私たちも吉田に対してハイレベルな活躍が期待できるでしょう。 ストライクゾーンの見極めに長けており、パワーがあり、好きなところにどこへでもボールを飛ばせ、 選球眼があり、バランスを崩す姿をあまり見せない」

「もちろん大会では日本球界とはまた違うスピードに適応しなければなりませんが、彼は本当に競争力も持っている選手です。 今回のWBCトーナメントでどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです」

ソトとは言うまでもなくパドレスに所属するメジャー屈指の左打ちのスラッガー。パワー、選球眼、バットコントロールの良さで知られる。吉田はその前評判の高さをメジャーリーグ公式戦デビュー前に行われるWBCで披露できるだろうか。

【参考】フアン・ソトの動画はこちら

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