クラブ契約フリーになった三ヶ島かな 「来た!」と思った1Wは?

クラブ契約フリーになった三ヶ島かな。この日は8アンダーで発進した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 初日(9日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

前週にシーズンが開幕するまで、三ヶ島かなのオフは例年と様変わりした過ごし方だったという。「一回、自分が思うセッティングでやってみたい」とクラブ契約フリーで臨むことを決断。12月から1Wをはじめとする相棒探しが始まった。

「2、3カ月はいっぱい打ちました。『フリーってこういう感じか~』って」。複数メーカーのモデルを試す中で「来た!」と思えるドライバーに出会った。キャロウェイのパラダイム トリプルダイヤモンド。飛距離性能はもちろん、「当たり損ねに強い。“やっちゃったかな”と思っても、ちゃんと前に行ってくれるのが大きい」という寛容性もポイントだった。

ベストなクラブを求め、自然と打ち込みが増える中で“副産物”もあった。「振り込んだこともあって飛距離が伸びました」。昨季はクラブひと番手分、飛距離が落ちた状態のままシーズンが終了していた。オフはそれを戻すことにも取り組まなければいけなかっただけに大きかった。

4連続を含む10バーディを奪取(撮影/大澤進二)

3本のウェッジも総入れ替えするなど大胆なチェンジ。ただ、2月に宮崎CCで行った合宿中にはセッティングを固めて開幕を迎えることができた。「オフがあっという間で充実していた。試合になったらどうなるかという楽しみも多かったけど、(不安と)五分五分ではありました」と振り返る開幕戦を9位で終えた。

この日の最終9番は10m近いバーディトライ。「上りと思ってしっかり打ったら、思った以上にしっかり(打ってしまった)。入らなかったら、3mくらい行ってたんじゃないかな。“壁ドン”で入ってくれて助かりました」と胸をなでおろすバーディフィニッシュ。昨年は新型コロナウイルス陽性のため欠場した高知での2戦目も、8アンダー「64」で暫定2位と上々のスタートを切った。(高知県香南市/亀山泰宏)

一新されたセッティング(撮影/亀山泰宏)

<三ヶ島かなクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(9.0度)
フェアウェイウッド:ヤマハ RMX VD(3番15度)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(21度)
ピン G410 ハイブリッド(4番22度、5番26度)
アイアン:ブリヂストン 221CB(6番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(50、54度)
タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス プロト(57度)
パター:オデッセイ WHITE HOT RX パター #5
ボール:ブリヂストン ツアーB X

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