
起業家育成を目指し4月に開校する私立神山まるごと高等専門学校(徳島県神山町)は9日、給付型奨学金の基金として民間企業から約100億円を集めたと発表した。基金の運用益で1~5年生まで全約200人の学費を無償化する。
画期的な方法で無償化の道筋をつけた寺田親弘理事長は記者会見で「家庭環境にかかわらず本校を目指せる。(学生の)多様性からイノベーションが生まれることを期待したい」と話した。
学費は1人当たり年間200万円。2024年春以降に入学する学生も含めて全5学年がそろうと、無償化に約4億円が必要となる。スイスの運用会社に委託し、年間約5億円の収入を見込む。