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2023年3月9日に公開された動画ではゲストにれいわ新選組の長谷川ういこ氏をお招きし、れいわローテーションや議員への意気込みについて語っていただきました。
長谷川氏が国会議員として実現したい政策とは?
【このトピックのポイント】
・「れいわローテーション」の仕組みはドイツで失敗例あり。成功すれば世界初か
・日本のグリーンニューディール政策に長谷川氏「利権やしがらみにとらわれがち」
・野党が政権担当能力を磨くにはドイツのようなシンクタンクの仕組みが必要か
長谷川氏のプロフィールは以下の通りです。
れいわ新選組の参議院政策委員と政策審議会経済担当、さらにれいわ政治塾塾長を担当し政策に精通していらっしゃいます。今は統一地方選挙のマニフェストも担当されているとのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして長谷川氏に回答していただきました。
れいわローテーション当事者としてどう思っている?
昨年の参院選で当選した水道橋博士氏の辞任に伴い、辞職による繰り上げ当選の仕組みを活用して5名が1年ごとに参院議員を務める「れいわローテーション」が話題になっています。
海外ではドイツで緑の党が初めて国政政党になったときに実施したものの、最初の議員が辞職しなかったために成立しなかったという事例があります。
「れいわローテーション」の話を聞いた時の気持ちについて聞かれた長谷川氏は2019年と2022年の参院選で特定枠制度を活用して重度障害のある候補を国会に送ったことを挙げ「なかなか面白い試みだと思ったし今回もその一環だと思っています」とコメントしました。
「れいわローテーション」については1年の任期で成果を出せるのかといった点がたびたび言及されており、党内でも特に議員経験のある大島九州男氏からも指摘があったとのことです。
一方でMC鈴木邦和は「1年で成果を出せる人もいれば4年いても出ない人もいる」と都議時代の経験に言及。それに対し長谷川氏は「全員それぞれ得意なこと、特化しているものがあって常々取り組んでいるので、それを国会でどう訴えるかをみんな準備しています」と語りました。
議員になってやりたいことは?
来年1月から1年間参院議員を務める予定の長谷川氏。緑の党出身ということもあり、実行したい政策の1つにグリーンニューディール政策を挙げました。
長谷川氏はグリーンニューディール政策について「環境政策のように聞こえるんだけど、経済の構造をどう変えていくかという政策なので経済の部分がすごく大きい」と解説。持続可能な経済成長をどのように実現するかを国会で訴えていきたい、と意気込みを語りました。
日本政府が唱えるグリーンニューディール政策について問われた長谷川氏は「昔からの利権やしがらみにとらわれがち」と指摘。
エネルギー研究開発費用のほとんどを電力会社の資産である原子力や石炭火力に投入したことで、太陽光・風力あるいは電気自動車といった産業を衰退させる要因になっている点に言及しました。
MC鈴木「気候変動も大事だし経済を成長させていく意味でも、成長分野で投資分野だからそこにもっとちゃんとお金をかけないといけないということですよね」
グリーンニューディール政策以外に力を入れたい分野について長谷川氏は子育てと介護を挙げました。どちらも当事者の視点から低賃金と人材不足の深刻さを実感しており「人も賃金も増やすということを訴えていきたい」と語りました。
ここで話題は「議員だからできることとは」に移ります。
MC鈴木は「実際に議員になって政策を行政サイドと議論すると見えてこなかった部分がたくさんある」自身の経験を振り返ります。さらに「本当の意味で実現できる政策を役所と一緒に考えられるのは議員の立場だからこそできること」とコメントしました。
MC鈴木は続けてこの状況に対して「日本の政治は行政に情報が集約されてしまっている」と問題点を指摘し、長谷川氏も同意しました。
海外に目を向けると、ドイツでは各政党にシンクタンクがあり、常に政策研究を行っています。その政党が与党になるとシンクタンクが官僚として行政に入っていく仕組みになっており、日本のように官僚が固定化されることはほとんどありません。
長谷川氏は公約でこの仕組みを訴えてはいるものの、まだ理解が追いついていないのが現状のようです。MC鈴木は「問題の本質を考えると絶対に必要だと思います」とコメントしました。
動画本編はこちら!
来年1月から参院議員に就任!長谷川ういこ氏が実現したい政策とは?
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