「市長や当局の対応に責任あった」土石流災害報告書を百条委が可決 熱海市の判断や責任を厳しく批判

静岡県熱海市伊豆山の土石流災害をめぐり、調査を続けてきた熱海市議会の特別委員会、いわゆる「百条委員会」で、3月9日、最終報告書案が可決されました。不適切な盛り土の造成に対する熱海市の対応について厳しく批判する内容となっています。

2021年7月に起きた熱海市伊豆山の土石流災害をめぐり、熱海市議会は2021年11月から百条委員会を設置し、市の行政対応について調査を進めきました。熱海市議会はこれまでの調査で明らかになった問題点などをまとめた最終の報告書案を、9日の調査特別委員会で可決しました。

報告書案では、届出書の不備に対する市の不適切な対応や措置命令を出さなかった市の判断について問題点を指摘し、市長や行政の責任を厳しく問う内容となっています。

<稲村千尋委員長>

「市長並びに市当局にはそれなりの責任があったと、その辺を認識していただきたい。反省点を市長に述べて、行政のみなさんにも見直すべきところは見直して対応していただきたいと思います」

百条委員会の調査は9日で終了し、報告書案は3月15日の本会議で議決され市長に手渡される予定です。

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