岩崎有矢斗、イギリスGB3にエリート・モータースポーツからフル参戦

 3月9日、エリート・モータースポーツは2023年シーズンのGB3(旧:BRDCイギリスF3)において日本人ドライバーの岩崎有矢斗を起用することを明らかにした。

 現在19歳の岩崎は、2022年にフォーミュラ・リージョナル・アジアで4輪レースデビューを果たすと、同年には日本のFIA-F4選手権にもスポット参戦。

 また、岩崎はドニントンパークで開催された2022年シーズンのGB3最終大会にエリート・モータースポーツからスポット参戦し。これがヨーロッパでの初レースとなったが、レース3では6位入賞を果たしている。

 GB3はかつてBRDCイギリスF3として開催されていたイギリスのジュニア・フォーミュラシリーズ。オウルトン・パーク、シルバーストン、スネッタートン、ブランズハッチ、ドニントンパークのほか、ベルギーのスパ・フランコルシャンを舞台に2023年は全8大会24レースが開催される。

 参戦ドライバーはイギリス人が多く、参戦チームもロダン・カーリン、ハイテック・パルスエイト、アーデンVRD、フォーテック・モータースポーツなど、イギリスに拠点を置くチームが参戦している。

 シャシーは2022年シーズンよりタトゥース製『MSV-022』を導入。250馬力を発する2リッター4気筒自然吸気のフォード・デュラテック製エンジンにタイヤはピレリのワンメイクとなり、2023年は27台のシーズンエントリーが見込まれている。なお、日本人では荒尾創大がハイテック・パルスエイトから参戦を表明しており、今回の岩崎の参戦発表により、イギリスのレースシリーズにふたりの日本人ドライバーが参戦することになった。

イギリスとベルギーを舞台に全8大会24レースが開催されるGB3

「GB3は、コスト面でも競争力の面でも、今の自分にとってベストなシリーズだと思います」と岩崎。

「昨年のドニントンでは、初めてのイギリスでのレースでしたが、本当に楽しかったです。このシリーズはとてもよくできていますし、何よりもクルマのステアリングを握るのがとても楽しかったです」

「そして、ドニントンのエリート・モータースポーツとはとても気が合いました。メカニック、エンジニア、コーチはみんなとてもフレンドリーで、僕を歓迎してくれました。エリート・モータースポーツは、常に上位で戦い、素晴らしい結果を残し、とても競争力のあるチームです。彼らのためにもっと表彰台や優勝を決められるようになりたいと思います」
 
‍ そして、エリート・モータースポーツのチームオーナー兼監督のエディ・アイブスは「今シーズン、有矢斗が我々のために戦ってくれることを大変嬉しく思う」とコメント。

「昨年10月のGB3最終戦では、このカテゴリーでの初レース、しかもイギリスでのレースが初めてだったことを考えると、彼は我々の期待を上回る活躍をしてくれた。冬の間、彼のテストは順調に進んでおり、有矢斗が今後GB3でどのように成長していくのか、とても楽しみだ」

 日本人2名が参戦することとなり、さらに注目が集まるGB3。2023年シーズンの開幕戦は4月8日~10日にオウルトン・パークで開催される。

岩崎有矢斗(エリート・モータースポーツ)

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