84歳運転のタクシー事故で4人負傷

近年高齢ドライバーによる交通事故や免許更新をめぐる問題が注視されているが、北角(ノースポイント)で3月5日、84歳の男性が運転するタクシーが通行人を跳ね、4人が負傷する事故が起きた。3月6日の香港メディアによると3日13時ごろ、砲台山道と英皇道の交差点で坂道を下りてきたタクシーが暴走し、青信号で横断歩道を渡っていた通行人らに突っ込んだ。跳ねられた3人のうち2人は頭部を打って意識不明になったほか、1人が手を負傷し、タクシーの乗客は足にケガをした。ドライバーは胸痛を訴えて運転席から助けを求めたというがその後、危険運転による傷害容疑で逮捕された。この事故で、高齢者の免許更新についての検討を求める声が改めて上がっているが、タクシー業界団体の関係者の話では現行の規定では75歳以上のドライバーは医師による健康証明があれば免許更新は可能という。現場は2018年に5人が死亡、10人が負傷したスクールバスの事故があったものの、それ以前の重大事故というと1977年にさかのぼるため、事故多発点としてブラックリストに載る場所ではないと報じられている。

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