
【ソウル、ワシントン共同】韓国軍合同参謀本部は9日、北朝鮮が同日午後6時20分(日本時間同)ごろ、西部南浦付近から朝鮮半島西側の黄海に向けて短距離弾道ミサイルを発射したと明らかにした。同じ地域から同時に数発発射した可能性もあるとみて分析を進めている。
米韓両軍が13~23日の実施を予告した大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」に反発した可能性がある。演習期間中には大規模な野外機動訓練も予定。黄海上空では6日、核兵器を搭載できる米軍のB52戦略爆撃機が展開し、韓国軍の戦闘機と合同訓練を行った。
米インド太平洋軍は9日の声明で、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「北朝鮮による違法な大量破壊兵器と弾道ミサイル開発計画が地域を不安定化させることを示すものだ」と批判。米国に即座に脅威をもたらすものではないとしつつ、同盟国や友好国と緊密に連携しているとした。
北朝鮮は2月20日に日米韓が短距離弾道ミサイルとみる「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」2発を、23日には戦略巡航ミサイル4発を発射。