【新型コロナ】「ダイヤモンド・プリンセス」10日に横浜港へ 集団感染以来3年ぶり

3年ぶりに横浜寄港を予定しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2019年10月30日撮影

 新型コロナウイルスの集団感染が発生した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が10日、3年ぶりに横浜港・大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に帰ってくる。横浜港では同船が外国船受け入れ再開後の第1船となる。

 地域のにぎわい復活への期待から自治体は歓迎する一方で、集団感染の検証が不十分なまま再開を決めた政府の対応には、当時の乗客から疑問の声が上がる。

 ダイヤモンド・プリンセスは、2月に米カリフォルニア州のサンディエゴを出航。今月8日に神戸港に入港し、横浜港で27日間の旅を終える。

 同船を皮切りに、今月だけで8回の外国船の寄港がある。市港湾局によると、今年の客船寄港数は過去最高の約200回を見込む。それだけに、今後の観光促進に向けた行政の取り組みにも力が入る。

 市の担当者は「やっと戻ってくるんだという思い。街の活性化につなげたい」と話す。東京五輪・パラリンピック開催に合わせ、みなとみらい21(MM21)地区を中心にさまざまな都市整備を進めてきたことを念頭に、「ようやく新しくなった横浜を見てもらうチャンスだ」と意気込む。

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