【3/11〜、岡山県井原市】高越城の御城印が販売開始

3月11日(土)、井原市観光案内所と井原市文化財センター「古代まほろば館」、井原市観光協会事務局において高越城の御城印が発売されます。

販売開始日:
2023年3月11日(土)

販売価格:
300円(税込)

販売場所:
井原市観光案内所
井原市文化財センター「古代まほろば館」
井原市観光協会事務局

井原市文化財センター「古代まほろば館」の首藤さんからコメントをいただけたのでご紹介します。

首藤さんからのメッセージ

山城ガールむつみさんが作ってくださった高越城の御城印には、たいへん貴重な早雲画像や盛時花押が取り込まれています。背景には、高越城の眼下に迫る小田川と山陽道をデザインされ、交通の要衝であったことがよく伝わります。高越城と備中伊勢氏のゆかりを盛り込んだ、素敵な御城印が完成してうれしいです。

デザインを担当された山城ガールむつみさんからもコメントをいただけましたのでお読みください。

山城ガールむつみさんからのメッセージ

高越城の詳細不明ながら、宇都宮貞綱の伝承や、南北朝期に周辺で起きた戦いの伝承が残ります。室町時代には備中伊勢氏の居城となり、北条早雲(伊勢新九郎盛時/宗瑞)は高越城で生まれ育ったとも伝わります。その後、備中伊勢氏が途絶えると、高越城は毛利方の城となっていたことが史料上で確認できます。

御城印には備中伊勢氏の菩提寺である法泉寺に伝わる備中伊勢氏の家紋「正三角形の三つ鱗」と、法泉寺に残る早雲の肖像画をデザインしました。

また、早雲が文明3年(1471年)に発給した禁制が法泉寺に伝わっていて、その禁制に残る花押は関東で見る早雲の花押とは違うことから、早雲青年期の井原時代のものと思われます。早雲の歴史を語るにおいて大変貴重な史料であるといえ、御城印にはその花押をデザインしました。あわせて高越城が築かれた高越山とその周辺の地形が分かる地図をモチーフにしました。

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