子育て家庭支援へ食料品など募る 11日から倉敷、岡山で受け付け

 子ども支援の一般社団法人「子どもソーシャルワークセンターつばさ」(倉敷市)は、食料品・日用品の寄付を募り、子育て家庭に贈る「フード&ライフドライブ」を実施する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて始めた支援事業は4年目に入った。物価高の影響も深刻化する中で困窮世帯からの「SOS」は絶えない。11日から倉敷、岡山市で寄付の品を集める=表。

 「食品や光熱費の高騰で少しでも助けがほしい。子どもたちに衣食住で困らせたくない」「コロナの影響で収入が下がり、子どもが3人いて経済的にしんどい」「ひとり親で2人の子どもを抱え、現在病気で仕事もできない状況。大変生活が苦しいです」…。

 主催者には窮状を訴える多くの声が寄せられており、個人や企業・団体などに協力を呼びかけている。募っているのは米、乾麺、缶詰、インスタント食品、調味料、菓子、粉ミルク、洗剤、おむつ、生理・衛生用品など。未開封・未使用で、食料品は期限が6月以降で生鮮・冷凍品以外。

 主に県備前県民局管内(岡山、玉野、備前、瀬戸内、赤磐市、和気、吉備中央町)と倉敷、総社市の約300世帯に配布する予定。

 同事業は子ども食堂や生活支援の市民団体と連携し20年春に始め、夏や年末にも実施。美作、井笠地域などでも別途行い、県内の延べ約1万世帯を支援してきた。

 問い合わせはメール(kswc.tsubasa@gmail.com)。

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