報道写真パネルで伝える12年 会場の信金「震災知らない世代にも伝えたい」

間もなく東日本大震災の発生から12年を迎えます。大手信用金庫の本店で、津波や原発事故などの記憶を伝えようとパネル展が開催されています。

この報道写真のパネル展示は、震災後10年となる2021年から開催しているものです。津波で流される住宅や自動車、がれきをぼうぜんと眺める住民の姿、福島第1原発事故で大破した原発、帰宅困難者であふれる新宿駅の様子など、50点を超える写真や新聞記事が展示されています。また、写真だけでなく、震災で甚大な被害を受けた福島県双葉町に4月にオープンする予定の"タオルに使用される糸の製造工場”のメーカーの糸を使ったというタオルの実物も写真パネルと一緒に展示されていて、復興の息吹も感じられるようになっています。

城南信用金庫の川本恭治理事長は「震災後に生まれた人がもう中学生・小学校高学年になって、震災を知らない人もいっぱいいる。そういう人にも12年前こんな大変なことが起きたんだと知ってもらいたいと思い、毎年開催している」と話しています。

パネル展は品川区にある城南信用金庫本店で4月3日まで開催されています。

© TOKYO MX