あなたはどうする? マスク着用13日から「個人判断」に 「自分だけ外すと変」「やっと外せる」 沖縄

 新型コロナウイルス感染対策のマスク着用が、13日から個人の判断となる。約3年間のマスク生活への慣れや感染リスクの心配などからマスクを外すことを戸惑う声や、「やっと外せる」との声も聞かれるなど意見はさまざまだ。

 那覇市具志のスポーツクラブ「スカイウェルネススポーツ」では、13日以降はマスク着用は任意となる。現在もプールやサウナ施設での着用は求めていないが、8日の施設内では水着姿にマスクを着ける人の姿が多く見られた。

 マスクを着用してサウナから出てきた女性(82)=豊見城市=は「高齢でもあるし、自分の身は自分で守らないといけない」と話す。病気の治療を終えたばかりで13日以降も着用を続ける。マスク着用でプールに入っていた男性(78)=那覇市=は「みんながマスクを取れば安心だが、着けていると外せない。自分だけ外すと変だと思われる」と言い、13日以降は周囲を見て判断する。

 マスクを外して子どもとベビースイミングに参加していた女性(34)=宜野湾市=は、マスク姿は子どもが不安そうにするため13日以降は外す考えだ。今でも外せる場面では極力外しているといい「マスクは苦しくて元々あまり着けたくなかった。やっと外せる」と話した。

 公共交通機関では、混雑時の着用が推奨される。下校時にバスを利用する高校生(17)は、いつもバスの利用時間は混み合うといい「混雑時にマスクを外すことに不安はある。これまで学校でマスクを着けてきたので、なかなか外すタイミングが分からない」と語る。

 那覇市の市場本通りにある、かばん店主の男性(73)は当面、マスクを着用する。「周りが外していても自分は着けたい。ここは人混みで、接客業なので怖さもある。ただ、お客さんには着けてとは言えない」と複雑な様子だった。マスクを外して買い物をしていた女性(22)=那覇市=は、現在も基本的には着用せず生活する。「病院などで着けてくださいと言われたら着ける。義務にせず自由に選べるのはいいと思う」と話した。

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