米国防長官、イスラエルを批判 司法改革「独立重要」

9日、イスラエル・テルアビブ郊外での共同記者会見でガラント国防相(右)と握手するオースティン米国防長官(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】イスラエルを訪問したオースティン米国防長官は9日、「米国とイスラエルの民主主義は独立した司法の上に築かれている」とのバイデン大統領の発言を引用し、ネタニヤフ政権が進める司法制度改革を暗に批判した。テルアビブ郊外で行ったガラント国防相との共同記者会見で語った。

 司法制度改革は最高裁の権限を制限する内容で、イスラエルでは9日も反対する大規模デモが行われた。オースティン氏は司法制度改革を念頭に「バイデン氏は、根本的な変更を行うには合意の形成が非常に重要だと指摘している」と述べた。

 ネタニヤフ政権の司法制度改革には、国会が最高裁の判断を覆せる条項が含まれている。

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