
1966年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定、2014年に静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された元プロボクサーの袴田巌さんが10日、87歳の誕生日を迎え、姉ひで子さん(90)や支援者が浜松市の自宅で祝った。ひで子さんは、再審開始可否の決定が13日に出るのを念頭に「57年間闘ってきた。再審開始になることを願う」と意気込みを語った。
支援者によると、袴田さんは長年の拘束の影響で拘禁症状があり、普段は口数が少ない。
だが、この日はひで子さんが贈った革の手袋をきっかけに、ボクシングに関する話をして場を和ませた。お祝いの後、支援者と共に日課の散歩に出かけた。