岡山の児童ら飼育 サケ稚魚放流へ 西大寺LC、北海道千歳に送る

サケの稚魚が入ったケースを託す西大寺LCの茂成会長(左)ら

 岡山市内の児童と園児がふ化させたサケの稚魚が10日、北海道千歳市に送られた。西大寺ライオンズクラブ(LC)などが主催する交流事業の一環。22日には飼育した児童4人が千歳市を訪れ、千歳川に放流する。

 事業は西大寺、千歳中央の両LCが姉妹提携している縁で1997年に始まった。サケの受精卵が毎年1月に千歳市から届き、西大寺地区の児童と園児が飼育。今回は4小と1幼稚園が参加し、稚魚を体長4センチほどになるまで育てた。児童の訪問は新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりとなる。

 10日は西大寺LCの茂成潤会長ら4人が岡山桃太郎空港(北区日応寺)を訪れ、約450匹の稚魚が入ったケースを全日本空輸の従業員に手渡した。茂成会長は「卵からサケが育つ過程を学ぶことで、子どもたちに命や食の大切さを感じてほしい」と話した。

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