eロボティクスなど、無人航空機運行管理システムで複数ドローンの動態管理に成功

公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構福島ロボットテストフィールドの協力を得て、令和5年3月2日に国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所と合同で実施した。

実験には3機の大型産業用ドローンを使用し、「UAV-E6150」は災害時の救援物資、「ALTA X」はメガフォンを搭載し災害時の注意喚起や避難誘導を想定、「HAMADORI3000」は水上をタキシングし、地上と空で同時に運航した場合の実験も行った。

実施体制

無人航空機運行管理システム(UTM)にはあらかじめドローンの飛行計画を入力し、機体同士が接近しすぎたり、計画の範囲外へ出た場合などにアラートが表示される。同実証実験は荒川下流河川事務所の災害対策室を管制室に見立て、UTMの運航管理画面、現場風景、ドローンからのLTEカメラ、荒川河川敷監視カメラの映像をモニターに同時に表示させ、運行状況のチェックを行った。

3月7日には実証実験に参加した企業関係者が荒川下流河川事務所に集まり、意見交換会が行われた。飛行の際に必要となる申請・調整などの一元化や、飛行空域が共有される可能性のあるドクターヘリや空飛ぶクルマなど有人機を含めた動態管理の必要性など様々な意見が挙がった。

eロボティクスは今後も、河川・湖沼・海上の上空を活かした大型産業用ドローンによる物資輸送を推進していくとしている。

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