「久喜市の成長を取り戻す」熱意で政治を動かし、次世代にレールを敷く 前久喜市議会議員・平沢健一郎氏(PR)

2018年まで2期、埼玉県久喜市議会議員を務めた平沢健一郎(ひらさわ・けんいちろう)氏。市議時代には、道の駅の整備や市と大学との連携などの推進に力を尽くしてきたといいます。一方で、今後の久喜市の発展を見据えると、駅前の活性化やデジタル教育の推進など埼玉県との連携・協力が欠かせないとの課題意識も抱いています。

平沢氏に久喜市の発展に向けたビジョンなどを伺いました。

七代目、まちの活性化を目指して政治の世界へ

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

市議会議員として働くきっかけは。

平沢健一郎氏(以下、平沢氏):

元々は、家業の住宅設備販売などを行う会社の7代目代表を務めていました。商売を務める傍ら、定期的に地域のごみ拾いをしたり、ゆるキャラブームに乗って久喜市のオリジナルのキャラを作ったり、まちの活性化のために地域全体で取り組んできました。

しかし、民間が街場で頑張るほど、行政との距離感が遠くなるように感じました。久喜市とともに街をもっとよくするためには、政治の世界から引き上げる人の存在が必要だと思ったのがきっかけです。

編集部:

市議会では、特にどのような政策の実現に力を入れましたか。

平沢氏:

まちの活性化に向けた交通基盤の整備です。

圏央道菖蒲PAの横に道の駅をつくる計画がありましたが、市の財政不足で中断していました。しかし、計画地は都心から圏央道を通れば約1時間の好立地です。道の駅では地元特産物を食べたり買ったり、農業体験をしたりして、来訪者が1日中遊ぶことができます。久喜市の農業振興と地域経済活性化に効果があるため、私はかねてから、この「農業のテーマパーク」の必要性を訴え続けてきました

すると、2020年の元ZOZOTOWN社長の前澤友作さんからのふるさと納税によって止まっていた事業が再始動することになったのです。実現に向けては、さらに県や国への働きかけが仕事になってくるので、これからも力を尽くしたいと思っています。

自ら市にプレゼンして、大学連携に注力

編集部:

他に注力した政策もお願いします。

平沢氏:

市と大学2校との連携を後押ししました。

大学の都心回帰の動きはありますが、大東文化大学は埼玉県内の東松山キャンパスを維持する考えで、市外からのスクールバス運行を拡大していました。2015年の圏央道埼玉県区間の全線開通によって、久喜市から同学キャンパスまでのアクセスが格段に良くなったため、大学からスクールバスを運行させたいと市に相談がありました。並行して、私にも個人的な人脈を通じて働きかけがありました。

同学はスポーツが盛んなので、私は中学校部活動の地域移行を見据えて、学生たちに中学校の部活動指導に参画してもらえるといいと考えました。そこで、時には市長からうるさいとお叱りを受けるほど運行開始を訴え続けた結果、市職員も駅前の用地確保に動いてくれて実現しました。それが縁となって市と大学が教育やスポーツ振興のために連携協力する内容の包括協定を結びました。

編集部:

もう1校はどのような経緯ですか。

平沢氏:

地元の国会議員の紹介で、埼玉県坂戸市にキャンパスがある女子栄養大学とつながることができました。食育の普及啓発をテーマに交流が深まっていき、小・中学校の学校給食の献立づくりにも協力をもらっています。

加えて、久喜市名産品の梨やいちごのブランド化事業にも、専門的な栄養学の観点からテコ入れをお願いしました。まさに今、ブランド化する仕組みを作っているところです。

ただ、大東文化大学では、事前に市職員にスクールバス運行のメリットを十分に理解してもらっていなかったとの反省がありました。そのため、女子栄養大学との連携では、食育関連の部署を相手に私自らがプレゼンして、重要性を分かってもらうようにしました。 

「生まれ育った久喜市のため」こそバイタリティー

編集部:

これから実現したい政策を教えてください。

平沢氏:

「久喜市の成長を取り戻す」をキーワードにしています。久喜市の成長には雇用創出がカギですが、その受け皿が市内には足りていません。JR久喜駅は東北本線内で乗降者数が仙台に次いで多いにも関わらず、駅前には商業施設がなく誘客が見込めません。この30年、再開発も起こっていないので、企業バスとか送迎車が増加しているのに駅前のキャパシティーが不足して混雑してしまっています。

実は、久喜駅はJR東北本線の中で乗降者数が仙台に次いで多いのですが、駅周辺は閑散としていて、降りた客が立ち寄れる飲食店などもほとんどありません。30年ぶりの再開発を起こすことで、地域の魅力創出につなげたいです。

また、市が進めている久喜駅東側へのスマートIC整備もぜひ実現したいです。実現すれば、近隣に住宅や工業団地の開発が進み、さらなる活性化が見込めますから。 

編集部:

基盤整備以外の政策分野ではいかがでしょうか。

平沢氏:

デジタル教育です。

久喜市は「GIGAスクール構想」に力を入れていますが、市が担当する小・中学校と、県が担当する高校との間で児童・生徒に配布されているタブレット端末のデータが引き継がれていないのが課題です。

つまり、子ども一人ひとりの得意・不得意分野を把握した効率・効果的な教育が十分に展開できていないことになり、県政に強く働きかける必要があります。

編集部:

久喜市への愛着がとても伝わってきます。平沢さんは常に動き続けている印象を受けるのですが、休日はどのようにリフレッシュをしていらっしゃいますか?

平沢氏:

なかなか休日を取りづらいのですが、時間を見つけてランニングや水泳、剣道など体を動かすようにしています。

あと私は、人が好きなのでしょうね。飲食店などの地域の顧客先に行っては、お店にきているお客さんと世間話をしたり、一緒に地域活動をしてきた仲間と集まってワイワイやっています。

編集部:

最後にメッセージをお願いします

平沢氏:

民間人や議員として、地域活性化に参画するようになってから、頑張っている人は自分の分身だと考えています。

皆さんが頑張れるようにレールを敷き、交通整理をして、通してあげる役割を果たすことで、ずっと生まれ育った久喜市をよくしていけると考えています。

それが、議員を務めるバイタリティーにもつながっています。

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