初日“セカンドOBダボ”にもめげず 西村優菜が「67」でカムバック

渡米前ラストマッチで初日の出遅れを取り戻した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 2日目(10日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

西村優菜は前週の開幕戦2日目、スタートホールで「あまり記憶にない」と話すOBを打った。今週初日、もっと珍しいプレーが出た。

「セカンドでOBを打っちゃったんです。(先週)プロ初(OB)とか言ってたのに、2試合で2回もやるなんて…」。苦笑交じりに振り返る初日18番は、7Iでカットしにいった2打目を引っ掛けてしまった。グリーン左の傾斜ではじかれたボールはカート道で跳ね、「10㎝くらい」白杭の向こう側に止まった。

まさかのダブルボギーで折り返してから後半でもひとつ落とし、イーブンパー63位スタートと出遅れた。今季から軸足を移す米ツアー挑戦に向けた渡米前ラストマッチ。「何としても4日間やりたかった。カット(ライン)を見ちゃダメだと思って、優勝を狙える位置まで持っていく」と気持ちを奮い立たせて2日目に臨んだ。

初日にミスしたカットボールは、まだ感覚を取り戻すまでには至っていない。「大きいクラブで(抑えながら)カットを打ちたいのに、小さいクラブで(思い切り)行かすしかない。その選択肢が減っている分、チャンスが減ってしまっている」。思い通りにゲームプランを組み立てられないもどかしさを抱えながら、ボギーなしの5バーディ「67」で一気に巻き返した。

首位と4打差の通算5アンダー20位タイまで浮上。「(予選通過)圏外からスタートしたわりには、いいゴルフができたんじゃないかな。3日間競技ではないので、まだまだチャンスはある」と週末の逆転を見据えた。(高知県香南市/亀山泰宏)

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