東日本大震災から12年 県内避難者の3割以上「避難元と疎遠に」 広島

東日本大震災から12年。県内に避難してきた人たちの3割以上が避難元と疎遠になったと感じていることがわかりました。

ひろしま避難者の会アスチカ 三浦 綾代表「当時をっていえばもう12年。子どもも成長して今度社会人になる子もいるので今年は特に1年が早かった気がします」

そう話すのは2011年福島県いわき市で東日本大震災にあい、母親が暮らす広島に避難してきた三浦さん。その翌年、県内に避難してきた人同士の交流の場を作ろうと「ひろしま避難者の会アスチカ」を発足しました。

アスチカ 三浦 綾代表「良い意味ですぐに会なんて要らなくなると思っていました。会員が0になったら(会は)解散しますという気持ちを持って設立した」

現在会員は97世帯314人。震災から12年、会は解散どころか設立当初の80世帯から20世帯近くが増えました。

アスチカ 三浦 綾代表「もう12年なので心の友達を残してきた人にとって広島で寂しさを埋められるかわからないけど、私も話を聞いてほしいなって」

実際、今年実施したアンケートでは3割以上の人が「避難元の友人らと疎遠になったこと」を「今、大変なこと、つらいこと」としてあげました。

月日がたち生活が落ち着いてきたからこそ同じ境遇の人たちが気持ちを吐き出し共有する場がより一層求められているのです。

アスチカ 三浦 綾代表「相談をしたくなった時にふと相談できる場所がずっと残っていくことを大事にしたい」

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