マステ装飾や果物狩り 観光後押し 7~9月アフターDC 県概要発表

「mt」で装飾された真庭市蒜山地区の観光施設「グリーナブルヒルゼン」のイメージ

 岡山県は昨夏の大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」の後継として7~9月に展開する「アフターDC」の概要を公表した。倉敷発の人気雑貨マスキングテープで観光地を彩るイベントやフルーツ狩り、星空観察といったDCで好評だった企画を中心に新たな試みも加え、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた県内観光のさらなる押し上げを図る。

 県や県観光連盟、県内経済団体などでつくるDC推進協議会とJR西日本が主催。DCと同じく7月1日~9月30日を会期とし、アート▽ビュー▽テイスト▽ヒストリー▽リラックスの5テーマを設定した。

 瀬戸内市牛窓地区などで行い、人気を集めたマスキングテープ「mt」と観光施設のコラボは、グリーナブルヒルゼンをはじめとする真庭市蒜山地区や高梁市の旧吹屋小、倉敷市の美観地区に場所を移して開く。

 生産者の解説付きで楽しめる果物の収穫体験や蒜山地区での星空観察会も継続。一方、「石の島」として日本遺産に認定された笠岡諸島の北木島を観光タクシーで巡るツアーを新たに盛り込んだ。

 「こころ晴ればれ おかやまの旅」のキャッチフレーズとロゴマークはDCから引き継ぐ。今後、県外でプロモーションを本格化させ、5月に各イベントの詳細日程を発表する。

 県観光課は「新型コロナウイルスの『5類』移行や岡山―台北線の再開を控え、一層の客足回復が期待される。人気イベントの定着につなげ、県内観光を一段と盛り上げていきたい」としている。

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