新幹線を使って各地を巡ろう
国内の離れた地域へ旅行する際に活躍するのが新幹線。新幹線を使えば、東京、大阪、京都、東北、九州などの主要都市へ快適に移動できます。
こちらが全国の新幹線の路線図。旅行の目的地は見つかりましたか? 訪れる場所によって乗車する新幹線の種類が異なるので、自分がどの新幹線を利用するか確認しましょう。
乗る新幹線がわかったら、次はチケット! 今回は新幹線のチケットの種類、買い方を詳しくご紹介します。また2020年5月以降に乗車する方は、荷物の大きさによって指定席の予約が必須なので、どのチケットを買うべきか事前に確認しておきましょう。
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1.座席は主に3種類
Photo by Pixta
新幹線の席には、指定席、自由席、グリーン席の3種類があります。
指定席はチケット購入時に座る座席を確保できるので、席がなくて困ることはありません。乗車日時や区間が既に決まっているのであれば、指定席がストレスフリーでオススメ。
乗車する新幹線によって異なりますが、多くの場合は、先頭の1〜3号車程度が自由席。自由席用のチケットを購入した場合、その車両内ならどの席に座っても大丈夫です。価格は指定席より500円ほど安価です。
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自由席用のチケットは、席を保証するものではありません。年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期の場合は満席になることも多く、立ちっぱなしで過ごす可能性があります。
また東北地方を走る東北新幹線など、新幹線によっては自由席がなく、指定席のみの場合もあるので、事前に利用する区間の新幹線を確認しておきましょう。
グリーン席は席数が少なく、値段は指定席と比べ数千円高くなりますが、通常より席が広く、快適で静かに過ごすことができます。
2.チケットは乗車券と特急券を購入しよう
新幹線に乗車するには、乗車券、特急券の2種類のチケットが必要です。乗車券と特急券が1枚に集約されている場合もあるので、2つの要素が揃っているか確認してみてくださいね。
乗車券は、乗車駅と降車駅の区間を移動するため、特急券は特急列車に乗るために必要なチケットです。さらに特急券には、自由席用と指定席用、グリーン席用など席に応じて種類が異なります。
写真のように、乗車してから駅員がチケットの確認に来るので、乗車券と特急券を渡しましょう。
大きい荷物の持ち込みは専用席のチケットが必須!(2020年5月~)
2020年5月以降に東海道・山陽・九州新幹線(※)へ乗車する人は、持ち込む荷物の大きさによって予約する座席が変わります。
3辺の合計が160センチメートル以上、250センチメートル以下の「特大荷物」を持って新幹線に乗る場合は、「特大荷物スペースつき座席」を予約してください。車両最後の座席の後ろが荷物置き場になり、予約した人だけが使用できます。
料金は通常の指定席と変わりませんが、予約をせずに特大荷物を持ち込むと、手数料1,000円を払わなければいけないので注意してくださいね。また、3辺の合計が250センチメートル以上の荷物は持ち込み不可です。宅配便などであらかじめ目的地へ送っておきましょう。
特大荷物の大きさに満たなくても、ベビーカーやスポーツ用品など座席や棚の上に置くことが難しい荷物がある場合も「特大荷物スペースつき座席」を予約しておきましょう。荷物置き場が使用できるようになります。
※:東海道新幹線……東京駅から新大阪駅までを走る新幹線。熱海、静岡、名古屋、京都などを通る。
山陽新幹線……新大阪駅から博多駅までを走る新幹線。新神戸、姫路、広島などを通る。
九州新幹線……九州地方を走る新幹線。博多~長崎を結ぶ西九州ルートと、博多~鹿児島中央間を結ぶ鹿児島ルートがある。
3.インターネットでの予約方法と注意点
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予約ページにアクセスしたら、各ページの手順に従って手続きを済ませましょう。大きくわけて「利用する新幹線の選択」→「チケットをピックアップする場所、日時」→「自由席・指定席の選択」→「座席の位置や人数の選択」の流れです。
多くの場合、予約後に乗車駅の「みどりの窓口」もしくは券売機で、チケットを受け取る必要があります。前もって駅でチケットを受け取っておくか、当日、時間に余裕を持って受け取りに行きましょう。
年末年始、ゴールデンウィーク、8月中旬のお盆の時期、または祝日などは、新幹線が非常に混み合います。指定席が満員になってしまう場合があるので、早めの予約をオススメします。
また地域によって予約サイトが異なります。金沢や仙台、北海道などへ行く方は東日本エリアの、大阪、京都、名古屋、福岡、広島などへ行く方は西日本エリアの、日本全国を回れるJAPAN RAIL PASSの予約方法をご紹介します。
行き先が東日本エリアの場合
「レンタサイクル『まちのり』で巡る金沢のモデルルートをご紹介!」より
金沢などの北陸、東北地方、北海道など日本の東エリアを中心に旅行する方は、JR東日本の公式HPからチケットを予約します。
お得な周遊パスもあるので、旅行先に合わせて購入してみてはいかがでしょうか。パスを使わずに、1区間のみ予約することもできます。
JR東日本 公式HP:
https://www.eki-net.com/pc/personal/yoyaku/wb/Common/ReserveTop/ReserveTop.aspx
※購入にはユーザー登録(無料)が必要です。
行き先が西日本エリアの場合
「大阪の楽しさが凝縮!心斎橋&道頓堀でやりたい10のこと」より
大阪、京都、広島、九州、名古屋など西日本エリアにも、各地域に周遊パスがあります。こちらはJR西日本の公式HPから予約しましょう。
JR西日本 公式HP:
https://e5489.jr-odekake.net/e5489/cspc/CBTopMenuPC
また、東京から博多間の新幹線予約に便利なアプリ「スマートEX」もあります。このアプリをインストールし、予約購入しておけば、当日改札にスマートフォンをタッチして乗車が可能です。
スマートEX:
https://jr-central.co.jp/ex/smart/
JAPAN RAIL PASSの場合
日本各地を周りたいときは、JAPAN RAIL PASSが断然オススメ。新幹線も含む公共交通機関が乗り放題になるパスです(期間は7日間〜、料金は約29,650円〜)。東京〜大阪間の新幹線(指定席・片道)料金が15,000円程度なので、往復する方は買っておくとお得です。
ただし、すべての新幹線にパスだけで乗車できるわけではありません。たとえば東京〜博多間を最速で走る「のぞみ」に乗る際は別途乗車券・特急券が必要。そのため「ひかり」か「こだま」を利用する必要があります。
JAPAN RAIL PASSは、旅行前に自国の指定販売所などで引換証を購入し、日本に入国したら引換所でパスを受け取ります。2021年3月31日まで、日本でも一部の場所で販売しています。詳しくは公式HPをご覧ください。
4.駅で購入する方法
新幹線のチケットを駅で購入する場合は、「みどりの窓口」(Ticket Office)か券売機で行います。
みどりの窓口(Ticket Office)
上野駅の「みどりの窓口」
みどりの窓口は、ターミナル駅に設置されている窓口。ここで駅員からチケットを購入します。
メリット:人が対応するので安心感がある
デメリット:長時間並んだり、駅によっては多言語対応ができない場合がある
券売機
京都駅の新幹線券売機
新幹線の発着駅やJRの主要な駅には、新幹線のチケットが購入できる指定券売機があります。当日のチケットはもちろん、1か月後の指定席の購入まで可能。英語表示に切り替えもできます。
券売機は、あまり並ぶことがありませんが、スムーズに操作できるよう、乗車区間、日時、希望の席の種類をメモしておくと安心です。
券売機の上などに、その日の時刻表が出ています。指定席を買う場合に参考にしましょう。
メリット:英語表記がある、みどりの窓口より並ばないことが多い
デメリット:やや操作が複雑
5.チケットを手に入れたあとは?
新幹線の発着駅には新幹線専用の改札口があり、通常の電車とは入口が異なります。改札の通り方はほかの電車と同じで、購入したチケットを改札口に通せば大丈夫。
電光掲示板に時間と行き先が出ているので、確認してからプラットホームに行きましょう。自由席チケットの場合は「自由席の車両は何号車か?」を確認し、並んで車両の到着を待ちます。
改札付近には多くの場合、お弁当や飲み物を売っている売店があるので、前もって買っておくとよいでしょう。新幹線の車内でも食事、飲み物の販売があります。
乗車したら、あとはゆっくりくつろぐだけ! 窓の外を駆け抜けていく風景をぜひ楽しんでください。
おわりに
遠出を可能にし、日本をぐっと小さく感じさせてくれる新幹線。利用する際はしっかり準備を整えて、最高の旅にしてください!
元記事執筆:Miki Takeshita
本記事は、2014年4月15日に公開した記事をリライトしたものです。