岡山県内の市町村立中学校のトップを切って10日、笠岡、備前市などの28校で卒業式があった。卒業生は新生活への希望を胸に、友人や恩師との思い出が詰まった学びやを後にした。
笠岡市吉浜の金浦中では、高木浩志校長が生徒61人の代表者に卒業証書を手渡し「人は一人で生きているのではない。時には支え、時には支えられながら人と人とのつながりの中で成長していって」と言葉を贈った。
卒業生代表の酒井大輔さん(15)は「3年間の思い出はきっと一生忘れられないものとなる。今後は自分で選んだ新たな道を力強く踏みしめ、高い目標を持って進んでいく」と決意を述べた。
新型コロナウイルス感染対策として、来賓の招待を見送り、在校生は代表1人が臨んだ。マスクの着用は生徒個人の判断に委ね、保護者には求めた。
県内公立中の卒業式は14日までに151校で開かれ、計1万6117人が巣立つ。福山市内では32中学校・義務教育学校で7、8日に行われた。福山中(同市赤坂町赤坂)は16日の予定。