アプリリア・レーシング、2023年型RS-GPをお披露目。今季はコンセッションなしの同等条件で戦う/MotoGP

 3月10日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているアプリリア・レーシングは、ポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベでチーム体制発表会を行い、2023年シーズンに使用するマシン『アプリリアRS-GP』のカラーリングを公開した。

 アプリリアは2015年にMotoGPに復帰し、ファクトリー仕様のアプリリアRS-GPをグレシーニ・レーシングに供給して1チーム体制で参戦してきた。しかし、2022年よりグレシーニ・レーシングがゥカティのインディペンデントチームとして参戦することから、アプリリア・レーシングがファクトリーチームとして戦っている。

 昨2022年シーズンは、唯一のコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーとして、シーズン中のマシン開発が許可されていたが、アレイシ・エスパルガロが第3戦アルゼンチンGPで初優勝、第5戦ポルトガルGPと第6戦スペインGPで3位表彰台を獲得したことでコンセッションポイントが6点に到達し、早々にコンセッションから外れることとなった。

 そのため、2023年は優遇措置が免除され、MotoGPクラスに参戦する全5メーカーが初めて同等の条件で戦うことになる。年間のエンジン基数は最大で8基、そしてシーズン中のエンジン開発も許可されず、ワイルドカードは6戦から3戦に減少となる。

 また、今シーズンからアプリリアはサテライトチームを加えた2チーム体制となる。ファクトリーチームのアプリリア・レーシングは、2023年のラインアップは変わらず、アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスが継続参戦する。また、テストライダーについての発表もあり、ロレンツォ・サバドーリが引き続き務めることになる。

2023MotoGP:アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)

 アレイシ・エスパルガロは、2009年よりMotoGPクラスに昇格し、アプリリアでの参戦は7年目となる。2022年はアプリリアに初優勝をもたらし、シーズン中に2度のポールポジション、1度の優勝を含む計6度の表彰台を獲得し、ランキング4位で締めくくった。

 一方のビニャーレスは、2013年にMoto3クラスでチャンピオンに輝き、2015年よりMotoGPクラスに昇格した。アプリリアには2021年のシーズン途中に移籍し、2022年は3度の表彰台を獲得してランキング11位で終えている。

2023MotoGP:マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)

 そんなふたりが、2023年シーズンに駆るアプリリアRS-GPのカラーリングが体制発表会にて発表された。カラーリングとデザインに大きく変更はなく、伝統のブラックを基調とし、レッドとホワイトが施されている。

2023MotoGP:アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)
2023MotoGP:マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)

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