Brasil Nipppou Gourmet Banzai!!=Badejo=サンパウロで海岸リゾート気分=エスピリト・サント風ムケッカ

Moqueca Rosa e Rosinha

 エスピリト・サント州料理店「Badejo」は、サンパウロ市地下鉄モエマ駅から徒歩6分の場所にある。この店で有名なのは、なんといっても「ムケッカ」だ。
 ムケッカは魚介類を煮込んだスープ料理で、バイーア地方の名物料理として知られるが、エスピリト・サント州のムケッカは「ムケッカ・カピシャーバ」と呼ばれ、バイーア風ムケッカの原型であると言われている。
 バイーア風ムケッカにはデンデー油とココナッツミルク、唐辛子、ピーマンが使われ、濃厚な味わいが特徴だが、エスピリト・サント風ムケッカは、オリーブオイル、トマト、玉ねぎ、パクチー、ベニノキが使われ、バイーア風よりも軽い仕上がりとなっている。
 「Moqueca Rosa e Rosinha」(169レアル、二人前)を注文すると、グツグツと煮立ったムケッカ、ボボー(魚介類のトマト煮)、白ご飯、プランテンのファロッファ、自家製唐辛子ソースがテーブルに並んだ。早速、ムケッカを一口。トマトと玉ねぎのほどよい甘さ、ぷりぷりとした食感のエビ、パクチーの清涼感、全体的にあっさりと食べやすい。魚介類の深い味わいがとても日本人に向いている。

クリーム・ド・パパイヤ(15レ)

 オーナーのベニルソン・コスタさんによれば、エスピリト・サントの料理は、濃い味付けが特徴のミナス州やバイーア州の料理と違い、食材の味一つ一つが感じれるようにする特徴があるという。
 すっかり完食し、自家製デザートのクレーメ・デ・パパイヤ(15レ)も注文。甘さ控えめで、添えられたカシスクリームがパパイヤの風味をよく引き出している。
 店内はオシャレなビーチハウスのような内装になっており、エスピリト・サントのリゾート海岸でゆったりと魚料理を満喫した気分になった。

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外観
内装
「カピタオ」(隊長)と親しまれているオーナーのベニルソン・コスタさんと息子のレオナルドさん(左から)。取材開始時、カピタンは開口一番「とりあえず料理を食べてからにしよう」と厨房へ行ってしまった。カピタンの背中には「料理は味で語るもの」との言葉が浮かんで見えた。

 都会生活に疲れを感じているあなた。「Badejo」でエスピリト・サントの風を感じてリフレッシュしてみてはいかがだろうか。

店舗情報
 営業日:
火曜日12時から15時
水~金曜日12時から15時、18時から午22時
土曜日12時から22時
日曜日12時から17時
 定休日:月曜日
 住所:Av. Moema, 265 – Moema, São Paulo – SP, 04077-020
 電話:(11)5052-6890

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