<レスリング>5月のアルゼンチン大会からスタート、アジアでも初実施…2023年ビーチ・ワールドシリーズ

 

 世界レスリング連盟(UWW)は3月7日、2023年のビーチ・レスリングのワールドシリーズ日程を発表。5月のアルゼンチン大会から10月のトルコ大会まで、下記の5大会が行われ、6月にはアジアで初めてシンガポールで開催されることになった。

 8月には別に国内オリンピック委員会連合(ANOC)による第2回世界ビーチ大会(ワールド・ビーチ・ゲームズ)がインドネシア・バリで行われ、アルゼンチンとシンガポールの大会が予選となる(関連記事)。日本協会からは、昨年10月の「ドン・キホーテ杯全日本ビーチ沖縄大会」で出場資格を取った選手のうち、男子3選手が2大会への出場の意思表示をしており、派遣する見込み。

■5月7~8日:アルゼンチン・ブエノスアイレス
■6月10~11日:シンガポール・シンガポール
■6月29~30日:フランス・サンローラン・デュヴァール
■9月9~10日:ルーマニア・コンスタンツァ
■10月14~15日:トルコ・ムグラ

▲世界に普及するビーチ・レスリング=UWWサイトより

 ビーチ・レスリングは、UWWの前身の国際レスリング連盟(FILA)によって2004年に体系化され、2006年11月にトルコ・アンタルヤで第1回ビーチ選手権が行われた(関連記事1関連記事2)。2007年9月にトルコ・アンタルヤで行われた第1回世界レスリング・ゲームズで、グラップリングなどともに実施され(北浦徳之=天理大OB=が優勝)、レスリングの新しいスタイルとして普及を目指した。

 ビーチ・スポーツの普及発展によって、その流れが加速し、FILAからUWWに変わったあとの2015年にルールを修正。ネナド・ラロビッチ会長は、男子グレコローマンに対する女子のスタイルとしてビーチを提唱。2028年ロサンゼルス・オリンピックでの採用を目指している(関連記事)。

 ワールドシリーズは世界普及の一環として2019 年から実施され、2020年は新型コロナウィルス蔓延のため中止されたが、2021年6月に再開。これまで48ヶ国からの選手が参加。各大会の優勝選手とともに年間のチャンピオンを決め、表彰している。

 2026年にセネガルで行われるユース・オリンピックは、男子グレコローマンが実施されず、変わってビーチ・レスリング男女各4階級が行われる。

 UWWは、ビーチ・レスリングのワールドシリーズは「ファンとアスリートの両方に人気があり、太陽が砂の上を照らし、音楽が流れ、観客の歓声とともに選手が勝利を目指す雰囲気を持っている。選手の運動能力とノンストップアクションが十分に発揮され、理解しやすいポイントシステムとルールによって、人気を集め続けている」としている。

 現在実施されている階級は下記の通り。

■男子=-70kg級、-80kg級、-90kg級、+90kg級
■女子=-50kg級、-60kg級、-70kg級、+70kg級

 

 

 

 

 

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