地震や津波被害 横須賀・汐入で被災地の実情伝える写真展

被災地の様子を伝える写真展=横須賀市本町の市立市民活動サポートセンター

 東日本大震災の被災地の状況を伝える写真展が11日まで、神奈川県横須賀市本町の市立市民活動サポートセンターで開かれている。津波の遺構や伝承施設を紹介し、震災から得られた教訓を後世に伝える狙い。

 会場では、津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の気仙沼向洋高校旧校舎や、岩手県陸前高田市の復興のシンボルとなった「奇跡の一本松」など、被災地の様子を42枚の写真を交えて紹介。同県宮古市の「たろう観光ホテル」が津波遺構施設となった経緯も詳しく伝えている。

 震災の記憶を残す施設として整備された「震災メモリアルパーク中の浜」(同市)の写真には、被災時のままの姿で保存されたキャンプ場のトイレや炊事棟が写っており、津波の威力を実感できる。

 震災後、被災地のボランティア支援を担った同センターの職員が撮りためた写真を中心にまとめた。担当職員は「震災の実情を若い世代に伝えたい」と話している。

 午前9時から午後10時までで、入場無料。京急線汐入駅から徒歩約1分。問い合わせは、同センター電話046(828)3130。

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