<新型コロナ>感染増、前週上回る…埼玉402人感染、8人死亡 マスク外せる卒業式、多くの生徒どちらを選択

マスクを外した生徒とマスク着用の生徒が臨んだ県立大宮光陵高校の卒業式=9日午前10時ごろ、さいたま市西区

 埼玉県は10日、新型コロナウイルスに感染していた8人が死亡し、新たに0~90歳以上の402人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄が296人、さいたま市60人、川口市21人、川越市14人、越谷市11人。前週同一曜日より8人増加した。1週間の感染者数の平均は428.0人。

 これまでに確認された感染者は179万1060人。死者は3906人。9日夜時点の重症者は6人、入院は236人、宿泊療養は79人。

 県などによると、県管轄では50~90代の男女6人、川口市と越谷市ではそれぞれ、70代女性1人が死亡した。

 クラスター(感染者集団)関連はこれまでに感染者が確認されている高齢者施設3件。

 県教育局によると、県立学校の学級閉鎖はなかった。

■県立高校で卒業式 「外す」方針もマスク目立つ

 県立高校16校(全日・定時制)が9日に卒業式を開いた。さいたま市西区の大宮光陵高校では、管弦楽部の生演奏で卒業生323人が入場した。県教育委員会はマスクについて政府の方針に従い外すことを基本として通知。同校は個々の判断としていたが、卒業生、在校生ともにマスク姿が目立った。

 本年度の卒業生は入学後すぐに新型コロナウイルス感染症の流行で一斉休校となり、マスクの着用が欠かせない3年間を過ごした。式には3年ぶりに在校生が出席。保護者はマスクを着用し、わが子の晴れ姿をスマホに収めていた。10日は県立学校92校、11日は18校が卒業式を行う。

埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

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