米欧、重要鉱物で交渉開始 ウクライナ支援強化も一致

会談するバイデン米大統領(右)とフォンデアライエン欧州委員長=10日、米ワシントン

 【ワシントン共同】バイデン米大統領と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は10日、電気自動車(EV)の車載電池に必要な重要鉱物に関する協定交渉を始めると表明した。米国のエコカー購入優遇策を巡る要件の一部緩和に向けた動きで、欧州からの調達品も税控除を適用する方向で検討を進める。

 米ホワイトハウスでの会談後、共同声明を発表した。ウクライナへの支援強化でも一致。中国への対抗を念頭に、G7などを通じて経済安全保障の強化を図ることも合意した。

 共同声明は「強固で安全な方法でサプライチェーン(供給網)を構築する大きな機会を認識し、多様化に向けた協力を深める」と強調した。

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