
【パリ共同】フランスと英国は10日、パリで開かれた約5年ぶりの定期首脳会談を受け、インド太平洋地域に両国の空母部隊を中心とした欧州の軍艦がより定期的に展開するよう初の調整を検討することなどを盛り込んだ共同声明を発表した。
中国が海洋進出を強めるインド太平洋地域は、欧州諸国にとっても戦略的重要性が増している。1月の仏独合同閣議の共同宣言でも、仏独が合同で協力国と同地域で軍事訓練を行う方針が明記された。
仏英の声明は「中国が法の支配に基づく国際秩序を問い直すことへの懸念に関し両国で協議する」と言及。ウクライナに侵攻したロシアに「武器支援をしないよう中国に求める」とも訴えている。