三上博史がナレーション 北イタリアの雄大な山麓を舞台にした大人の青春映画 「帰れない山」特報

2023年5月5日より劇場公開される、第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画「帰れない山」の特報映像が公開された。

美しく雄大な北イタリアのモンテ・ローザ山麗を舞台に、正反対の2人が紡ぐ友情の一端を映し出した特報映像のナレーションを担当しているのは、長寿番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のナレーションでも知られる俳優の三上博史。「何者にもなれない」と人生に悩むピエトロ(ルカ・マリネッリ)に、「やりたいことをやればいい。人生は挑戦だ」と励ますブルーノ(アレッサンドロ・ボルギ)の情緒あふれるシーンに、三上博史の「あなたにはいますか?生涯の友と呼べる人が」などの語りが加わった映像となっている。

あわせて解禁されたポスターは、光が差し輝く山稜を背景に、ピエトロとブルーノが過ごすかけがえのない時間が切り取られ、「心に降り積もった雪は溶け、人生となる」のコピーが添えられたデザインとなっている。

「帰れない山」は、世界39言語に翻訳され、イタリアのストレーガ賞などの文学賞を受賞した国際的ベストセラー小説の映画化作品。山麓の小さな村で、都会育ちの少年ピエトロと、同い年の牛飼いの少年ブルーノとが出会い、濃密な時間を過ごす。やがて大人になった二人は再会し、お互いの心に寄り添いながらもそれぞれの道を進んでゆくという物語。北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓を舞台に、彼らの友情と成熟を描く”大人の青春映画”となっている。

ティモシー・シャラメ主演「ビューティフル・ボーイ」で知られるフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督が、「オーバー・ザ・ブルースカイ」の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え、人生に立ち止まり未来を見つめる大人たちの物語を描き出した。主人公のピエトロ役を務めるのは、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」「マーティン・エデン」などのルカ・マリネッリ。親友のブルーノをアレッサンドロ・ボルギが演じる。ほかに、フィリッポ・ティーミ、エレナ・リエッティといった俳優が脇を固めている。

また、本作についての三上博史のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【三上博史 コメント】

すべてをセリフにしないことで、観ている観客を無理にレールに乗せようとしない。
心地よい沈黙というのか、余白といえばいいのか、この作劇の手法がとても好きでした。
自然の風景も丁寧に撮られていて、観ていて気持ちが良い。
みんな正解を探そうとして生きるんだけれど、もしかして間違うことが連続の人生の方が、得るものが遥に多いような気がしてるんです。
そこには正解がないかもしれないし、一生かけても見つからないこともある。
けど、自分ときちんと向き合うことが大切ですよね。
是非、この雄大な風景の世界に没頭してみてください。

【作品情報】
帰れない山
2023年5月5日(金・祝) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
配給:セテラ・インターナショナル

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