
東日本大震災から12年となった11日、福島県警双葉署は行方不明者の手がかりを求め、津波被害に遭った沿岸部を捜索した。東京電力福島第1原発の北約5キロに位置する同県浪江町請戸地区では、約40人がスコップや熊手に似た農機具レーキなどを使い、海岸の砂を掘り起こしていた。
双葉署浪江分庁舎の小池信也所長(48)は「12年がたっても、行方不明者の家族や関係者の思いは変わらない。思いを胸に刻み、一人でも多くの方やその手がかりの発見に努めたい」と語った。
警察庁のまとめでは、福島県の行方不明者は196人。