岡山空港 節目祝うモザイクアート 開港35年で式典 一層の飛躍誓う

 岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)の開港35周年の記念式典が11日、空港ロビーで開かれた。関係者は新型コロナウイルス禍を乗り越え一層の飛躍を誓うとともに、空の旅にちなんだ巨大モザイクアートを披露して節目を祝った。

 空港を管理する岡山県や航空会社から約30人が出席。伊原木隆太知事は新型コロナの影響で約3年間運休している国際線の台北線が26日に再開されることに触れ「受難の日々だったが、ようやく明るい兆しが見えてきた。多くの人に愛好されてきた空港をこれまで以上に発展させていく」とあいさつした。

 モザイクアートは縦2.4メートル、横5.6メートル。一般から募った写真約千枚を組み合わせ、35周年記念のロゴマークや就航地にちなんで東京スカイツリー、パンダをデザインした。一枚一枚の写真は夕焼け空に飛び立つ飛行機や機内で笑顔を見せる子どもを捉えている。式後、空港利用客に手拭いなどの記念品千セットが配られた。

 同空港は1988年3月11日、東京、鹿児島、沖縄の国内3路線で開港。現在は東京、札幌、沖縄の国内3路線、ソウル、上海、香港、台北の国際4路線がある。コロナ禍前の2019年度の利用者は149万人(国際線25万人、国内線124万人)で地方管理空港(54カ所)では全国4位。2月末現在の累計利用者は3723万人。

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