ドイツ各地で反原発デモ 「廃炉先送り許さない」

「フクシマは脱原発するよう警告する」と書かれた横断幕を掲げるデモ参加者=11日、ドイツ・ベルリン(共同)

 【ベルリン共同】東日本大震災から12年となった11日、ドイツ各地で反原発デモがあった。東京電力福島第1原発事故を受け脱原発を決めたドイツは、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機で、昨年末に予定していた脱原発の完了を今年4月に延期。市民らは「これ以上の先送りは許さない」「再生可能エネルギーへの早急な転換を」と訴えた。

 エネルギーをロシア産に依存してきたドイツは、侵攻によって供給不安に直面。政府はこの冬の安定供給を確保するため、残る3基の原発の廃炉を4月15日までに先送りした。欧州ではロシア産エネルギー依存からの脱却で原発への関心が高まり、オランダやポーランドで新設計画が進んでいる。

© 一般社団法人共同通信社