校長の定年祝福 感謝伝える「卒業証書」 茨城・つくばの春日学園

生徒から「卒業証書」を渡される栗山賢司校長=つくば市春日

茨城県つくば市春日の市立春日学園義務教育学校の9年生が7日、3月末で定年退職する栗山賢司校長の「サプライズ卒業式」を開いた。生徒が中心となって企画し、9年生138人が参加、栗山校長に感謝を伝えた。

「卒業式」は体育館で開かれ、栗山校長が入場すると、生徒が拍手で出迎えた。その後、栗山校長に生徒から「あなたは校長としての務めを果たし、常に私たちをおひさまのような暖かさで見守り支えてくださいました」と感謝の言葉が書かれた「卒業証書」が授与された。

栗山校長は「忘れられない最高のひととき。卒業して終わりではなく、次のステージに向けて一緒に頑張りましょう」と涙ぐんだ。 栗山校長は松代小校長や県義務教育課長などを歴任。21年度から春日学園義務教育学校の校長を務めた。企画した白井万葉奈さん(15)は「成功して良かった。自分たちの思いを伝えられた」とにっこり。桜井彩乃さん(15)も「各学年を回ってあいさつするなど身近で優しい先生だった」と話した。

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