フルーティーな風味で好評 横浜でビールの祭典 「ハンマーヘッドエール」は4位入賞

仕事帰りのグループなど、会場は多くの人でにぎわった=横浜市中区の「横浜ハンマーヘッド」

 日本のビール発祥の地・横浜に、クラフトビールの祭典が帰ってきた。横浜ハンマーヘッド(横浜市中区)で3~5日の3日間、開かれた「ジャパンブルワーズカップ2023」。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの実施となった。

 国内外のブルワー(ビール職人)が審査員を務める品評会と、国内外の40を超す醸造所の300種超のクラフトビールを楽しめるフェスティバルの併催。初日は午後4時からの開催にもかかわらず、開門を待つ人の行列も。会場では、ビールと料理を片手に歓談する姿があちこちで見られた。

 「いろんなビールを飲めるのが楽しいですね」と同市金沢区在住の男性。この数年クラフトビールの魅力にはまり、夫婦で初めて参加したという。主催者でクラフトビール醸造所の横浜ベイブルーイング(同)代表・鈴木真也さんは「ようやく開幕できました」と感慨深く語った。

 市内の醸造所も数多く出展した。「ナンバーナインブリュワリー」(同)が一押しの「ハンマーヘッドエール」は、ライトエール部門4位に入賞。ブルワーの斎藤健吾さんは「もっと上を目指したかったですね」と悔やんだが、フルーティーかつ豊かな風味で飲みやすいと、来場者から好評だった。

 「TDM1874ブリュワリー」(同市緑区)は、地元農園産のレモンとショウガを使った「のびーる・レモンジンジャー」などを提供。程よい辛さと爽やかさが特徴の1杯で、運営する石田美寿々さんは「初日だけで100杯は出ましたね」と興奮気味に話した。これからの季節、花見のお供にクラフトビールを味わうのもよさそうだ。

 ビールはオンラインストアや各店舗などで購入可能。詳細は各社ウェブサイトから。

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