誤解しそう…「暮らしのホームズ」HPに“350円”強調の広告、仕事依頼すると数十万円か…提訴 相談が殺到

安価水回り修繕装う表示停止を NPOが運営事業者提訴

 水回りの設備修繕などについて、実際の価格よりも著しく低額な表示をウェブサイトに掲載しているとして、NPO法人「埼玉消費者被害をなくす会」が10日、同サイトの運営事業者「貴和設備」(千葉県野田市)に対して、同表示の差し止めを求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

 訴状によると、同事業者が運営する「暮らしのホームズ」のサイト上で、トイレなどの修繕について「基本料金350円」などと強調する広告表示を行う一方で、実際には作業によって数万~数十万円に上る場合があることを表示していないことなどが有利誤認表示に当たり、景品表示法に違反するとして提訴した。

 同会の代理人弁護士らは同日、県庁で会見。2020年1月から22年3月10日までの間、全国の消費生活センターに「貴和設備」や「暮らしのホームズ」のキーワードがつく相談事例が132件寄せられており、多くが数十万円の高額な修繕代を請求されていたことを明かした。同事業者に対し書面で問い合わせをしてきたが、提訴まで実質的な回答は得られなかったという。

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