人気パン店「ベーカリーパンプキン」開業40周年、初めて発売したラスク 一晩かけ加熱しカラフル、客に好評

小江戸蔵里限定で販売するラスクをアピールする宇津木武さん=10日、川越市川鶴のベーカリーパンプキン

 埼玉県川越市川鶴のパン店「ベーカリーパンプキン」は15日から、同市新富町の市産業観光館「小江戸蔵里」で「川越手作りラスク にじコロ」を発売する。店は今年、代表の宇津木武さん(67)が開業してから40周年の節目。市内外の客が数多く訪れる施設で、職人の技が詰まった自慢のラスクを初めて卸販売する。

 宇津木さんは所沢市内に自身の店を構えて独立し、郊外の団地内商店街の現在地には2000年に移転。地域の人に愛される店となった。

 ラスクは余ったパンで作る店が多いが、「サクサクした触感を出すため、専用のフランスパンを焼いている」と宇津木さん。小さく切ってイチゴ(ピンク)、抹茶(緑)、チョコ(茶)、メープル(黄)の味を付けた後、窯の余熱で一晩かけて乾燥焼きして仕上げる。カラフルな色合いが目に美しく、おみくじを付けて遊び心も盛り込んだ。

 昨年12月に先行販売をスタート。好評なことから、本格的に売り出す。宇津木さんは「川越の中心部で店の商品を扱ってみたかった。各地から市内へやって来る人々に食べてほしい」と期待している。

 税込み570円。問い合わせは、ベーカリーパンプキンを運営するウツギフード(電話049.234.2071)へ。

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